クラステーマ

日本は四方を海に囲まれている島国です。

当然ながら、海には魚がおり、それを獲って暮らす漁師が存在し、そして魚を食べて生活するわたし達がいます。

しかし、漁師という職人たちが今では一般消費者にとって遠い存在になってしまっています。魚を食べる機会も減っていますし、海の幸に感謝する心も薄らいでいます。

やはり、こうした事態をなんとかしていくためにも「知る」ことがまずは第一歩目です。

今回、特別ゲストスピーカーにいすみ市大原漁港の漁師、拓永丸の船長中村享さんをお迎えして、「漁師の社会」と題していろいろな話を聴く機会を設けることができました。

漁師の魅力に迫る、農村社会とはまた異なる漁村社会の面白さに気づくことのできるような会にしたいと思っています。

特別ゲストスピーカー

拓永丸さん(船長:中村 享氏)

拓さん

拓永丸さんの紹介としても、拓永丸さんのウェブサイトに掲載されている信条書が最適なので引用します。

私は、55歳になる現役の漁師です。
地元の水産高校を卒業し、親父の船で漁師の修行をしました。

当時は、魚も豊富で大漁に次ぐ大漁で浜の景気も盛んでした。
32歳で親父の船から独立し、拓永丸を開業しました。

当初は、イセエビやヒラメ専業で漁をしていましたが、ルアーと出合ってからルアー船も兼業するようになり、現在に到っております。

根っからの漁師根性は、釣船のガイドをする上ではどうかとも思いますが、今更修正する事も出来ないので、皆さんにご理解をして頂いています。

大自然である太平洋に漕ぎ出し、魚を釣る事は、大変豪快であり、人間の持つ「狩人」としてのDNAを呼び覚ます事だと思います。

そして、板子1枚下は地獄と言う、危険も伴う物です。
魚を釣り上げ、自分達の食卓に並べ、その命を頂く為のリスクで有ります。

そして、その1匹のシーバスを釣り上げたときの手の震えは、なんとも言えない感動を与えてくれます!

その感動を、同じ船で船長と釣り人が分かち合える事、これが我拓永丸の目指すものかもしれません・・。

拓永丸においては、私は最高司令官であり、全責任を負うものです。
釣り人の生命、安全は勿論、すべて私への信頼によって成り立っていると解釈しております。

その信頼に応えるべく、日々精進し、人間としても、船長としても、漁師としても成長していきたいと思っております。

拓永丸をご利用の皆様には、この信条をご理解のうえご利用をお願い申し上げます。

チョット普通の釣船と違うと感じられると思うでしょうが、今流行のコンビニではなく、昭和の時代の駄菓子屋とでも思って頂いて下さい。

また、この地球上で生活して行く人間として、最低のルールとして、自然環境に配慮し食物連鎖の頂点に立つ者として、自覚して行きたいと思っております。

拓永丸オフィシャルウェブサイト http://www.takueimaru.com

プログラム

1、参加者自己紹介
2、テーマトーク(漁師の社会)
3、フリートーク(質疑応答)
4、クロージング

対象レベル

小学生以上。
(もちろんそれ以上の年齢の方も参加できます。親子での参加や、大人の参加も大歓迎です)

参加費

大人1,500円 学生1,000円(ワンドリンク付き)

最小催行人数

1名から(この人数が集まらないときはクラスは開かれません)

クラスナビゲーター

石川 良樹

ishikawa

早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。
コンサルティング会社やITベンダーにて、コンサルタントとして大企業向けのシステム導入や経営改善に取り組む。
その後、独立・起業し地域活性化をテーマ・目的としたさまざまな活動を行う。内閣府や農水省の地域活性化政策に関して、講師や事務局長などを経験。
2012年千葉県いすみ市に移住。現在、古民家シェアハウス『星空の家』の管理人、寄り合いカフェ・シェアオフィス『星空スペース』の店長。

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